インスリン治療 HOME インスリン治療 インスリンとは? インスリンはすい臓のβ細胞から分泌されるホルモンです インスリンとは、すい臓のβ細胞から分泌される直接的に血糖値を下げる働きをする唯一のホルモンで、糖代謝で最も重要な役割をはたします。 医療機関では「糖尿病ケトアシドーシス」や「高血糖高浸透圧昏睡」などの重篤な症状の場合や、大きな手術の際などに、必要に応じて静脈内に直接投与することがありますが、一般的に行われている糖尿病治療でのインスリン注射では、患者様がご自身でお腹などに皮下注射することになります。 インスリン注射=症状の悪化ではありません 1型糖尿病では、インスリン注射を必要とする場合がほとんどです。2型糖尿病では、食事療法・運動療法と並行して経口薬を処方したり、さらにはインスリン注射を併用したりするなどの治療が行われます。また、妊娠中の糖尿病の場合にも、母体や胎児の安全を考えて、インスリン注射を使用します。 インスリン注射を始めたからといって、必ずしも症状が悪化したとは限りません。インスリン注射は糖尿病を悪化させないために行うものですので、しっかりと受け入れて治療を継続することが重要となります。 インスリンの種類 インスリンには様々な種類があります インスリンには、1回の皮下注射で適切な時間に作用が生じるように工夫がなされた様々な種類があります。主な種類として、「超速効型インスリン製剤」「速効型インスリン製剤」「中間型インスリン製剤」「持続型溶解インスリン製剤」「混合型インスリン製剤」「配合溶解インスリン製剤」などがあります。 超速効型インスリン製剤 ■皮下注射のタイミング ・食事をする時に注射 ■作用の特徴 ・インスリンの追加分泌を補助 ・即効性が高い ・作用の時間が短い 速効型インスリン製剤 ■皮下注射のタイミング ・食事をする時に注射 ■作用の特徴 ・インスリンの追加分泌を補助 ・注射後30分程度で作用する ・超速効型よりもゆっくりと作用する 中間型インスリン製剤 ■皮下注射のタイミング ・食事のタイミングに関わらず、決められた時間に注射 ■作用の特徴 ・インスリンの基礎分泌を補助 ・ゆっくりと作用する ・ほとんど1日中効果がある 持効型溶解インスリン製剤 ■皮下注射のタイミング ・食事のタイミングに関わらず、決められた時間に注射 ■作用の特徴 ・インスリンの基礎分泌を補助 ・ゆっくりなだらかに作用する ・中間型よりも作用の時間が長い ・ほとんど1日中安定して効果がある 混合型インスリン製剤 ■皮下注射のタイミング ・食事をする時に注射 ■作用の特徴 ・インスリンの追加分泌と基礎分泌を補助 ・超速効型または速効型と、中間型が混合されている 配合溶解インスリン製剤 ■皮下注射のタイミング ・食事をする時に注射 ■作用の特徴 ・インスリンの追加分泌と基礎分泌を補助 ・超速効型と持効型が混合されている