血糖値について

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血糖値とは?

血糖値とは血中ブドウ糖の濃度のことです

血糖とは、血液中を流れるブドウ糖のことです。ブドウ糖は、筋肉や脳などの活動に欠かせないエネルギーで、常に一定の濃度が保たれて血液によって全身に運ばれています。この血液中のブドウ糖の濃度のことを「血糖値」と言います。正常な場合、血糖値はおおよそ70~120mg/dlの範囲内でコントロールされています。

インスリンの作用不足により血糖値が上がります

血糖値を上げるホルモンと、下げるホルモンとが正常に機能することで血糖値は一定の範囲内にコントロールされるのですが、インスリンの分泌量が不足したり、その働きが不十分だったりすると、他に血糖値を下げる働きをするものがないため、血糖値が上がることになります。この状態が慢性的に持続することで糖尿病となります。

血糖値の測定方法

主な血糖値の測定方法は3つ

主な血糖値の測定方法として、「早朝空腹時血糖値」「随時血糖値」「75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)」の3つがあります。血糖値以外に、HbA1c(ヘモグロビンA1c)は必ず実施し、早朝空腹時血糖値と随時血糖値につきましては、ご来院頂いた患者様の状況(朝食を食べられたかどうかなど)によって選択します。75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)は健康診断で「境界型糖尿病(糖尿病予備軍)」と診断されたなど、特に糖尿病のリスクが高い方などに実施します。

早朝空腹時血糖値

朝食を摂る前の空腹時の血糖値を測定します。健康な方の場合、朝食を摂る前の血糖値が1日のうちで最も低いとされています。

随時血糖値

測定する時間に関わらず血糖値を調べる方法です。

75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)

空腹の状態で75gのブドウ糖を溶かしたお水を飲んで頂き、飲む前、飲んでから30分後、1時間後、2時間後の血糖値を調べる方法です。
健康診断で「境界型糖尿病(糖尿病予備軍)」と診断されたなど、特に糖尿病のリスクが高い方などに実施します。

糖尿病の診断

糖尿病はこのように診断されます

① 早朝空腹時血糖値:126mg/dl以上
② 随時血糖値:200mg/dl以上
③ 75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験):200mg/dl以上
④ HbA1c(ヘモグロビンA1c):6.5%以上

大まかに言って、これら2つに該当する場合には糖尿病と診断されます。
※①~④のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定します。

正常型の基準値

血糖値を測定した結果、次のような数値であるには正常型と診断されます。

・早朝空腹時血糖値:110mg/dl未満
・75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験):140 mg/dl未満

境界型の基準値

正常型と糖尿病型のいずれにも属さない場合、境界型(糖尿病予備軍)と診断されます。

「糖尿病予備軍」と診断された場合には、生活習慣の改善などにより糖尿病に進行しないようにすることが大切です。医師から適切なアドバイスを受けて毎日の食事や運動などを見直すようにしましょう。